Column of APARTMENT TOKU


202.jpg

こんな家は嫌だ!

これまで幾つかの賃貸住宅を移り住んできましたがやはりいろんな不満、こうなっていたらという希望が沢山ありました。

自分の家でもあるので当然なんですがAPARTMENT TOKUでは出来る限りこんな不満の解消して希望の実現をと考えた次第です。以下はそんな不満の数々です(笑)

暖房しても寒い・冷房しても暑い

takibi.gif東京でも春、秋の快適な気候時以外は冷暖房のお世話になることが多いですが、あなたのお部屋は冷暖房の利きはいかがですか?

これまで住んだ住居ではいくらエアコンを作動させてもなかなか冷えず、温まらずという状況でした。エアコンをフルパワーで動作させれば良くなりますが電気代がかかるうえに今度は暑過ぎ、冷え過ぎとなり、止めるとまた元に戻る永遠のスパイラル!暑がりの私と寒がりの嫁さんはいつでもリモコンの取り合いです.....以前の家で冬場の暖房器具としてオイルヒーターを購入したのですが、部屋全体を暖めるには足りなくてヒーターの周りに家族が固まっていました。この光景に焚き火に集まって暖を取る原始人を想像してしまうのは私だけでしょうか(笑)

学校の授業みたいですが、”熱”を伝える要素には3つあり、1つが”伝導(でんどう)”、もう1つが”対流(たいりゅう)”、最後が”輻射(ふくしゃ)”となるんだそうです。結局のところこれらを踏まえて外気の影響を最小限にして発生させた室内の熱(暖・冷)を逃がさなければ、原始人の焚き火から脱却できる訳です。




結露とカビ・ダニ

ketsuro.gifこれまで住んできた賃貸マンション・アパートでは程度の差はあるものの”結露とカビ・ダニ”問題がありました(ダニに関しては問題になったことは無いですがきっといると思います)。

酷い時にはベランダに面した窓ガラス、壁、室内水道配管、極めつけは玄関ドア(ドアですよ!)が冬場盛大に結露しました。窓は水が流れ落ちてカーテンが濡れ、玄関で靴を脱ごうとしてドアにぶつかると背中や腕が濡れるという有様なのです。更にはこの水滴が床や壁面を伝って落ちることで今度はカビ、ダニが発生と...(涙)。

じゃぁなんで結露するかと言えば、夏場に氷を入れたグラス面に沢山の水滴が付くのと同じことで、室内空気に含まれた水蒸気が室内の冷たい場所で冷やされて水に変わる、前述の話で言えば薄ぅ~い窓ガラス、鉄で出来た玄関ドアなど外部の冷たい温度を伝え易いところでこの状態になる訳です。

ドラッグストアに行くと山のようにあるいわゆる”湿気取り製品”を買ってきたりしたこともありますが、こんなもの使ったところで焼け石に水状態ですし、そもそも起こってしまったものを何とかするよりも、起こらないようになっていればいいのにと思うのです。




澱んだ空気

badair.gif以前に住んでいた部屋で、特に冬場に朝起きると室内の空気が澱んで息苦しいような感じがしていましたが、寝る前に換気しようにも窓開けて寝たら寒いし、かといって換気装置はトイレと浴室のおもちゃみたいなやつか、キッチンでゴーゴーと音を立てて睡眠を邪魔する換気扇しかなく、仕方なく我慢してました。

これは鉄骨・鉄筋コンクリート造りの建物の場合、隙間が無い為に木造住宅のように隙間風が通る余地がほとんど無く、中途半端に気密性が高い状況となっていて、積極的に換気扇を回す、窓を開けるとかしないと室内空気がなかなか入れ替わらないことが原因です。

”換気”ということを本当の意味で考えたつくりになっていないことと換気をするという行為が意識されていないことが根本の原因ですけど。

結露で湿り、カビ、ダニが発生しているような状況でも充分不健康なところに追い討ちをかけるように、室内の建材、家具で使われる塗料、接着剤等のもろもろの科学物質、当然人が生活すれば呼吸する訳で住む人が吐き出す空気、などなど全てがとてもいい感じにブレンドされた空気の一丁上がり、そしてその空気は換気されないと...どう思いますか?




中途半端なベランダ、細切れの部屋

madori.gif目前に山や海の雄大な風景が180度広がり、部屋に面した広いデッキに出て風景と鳥の鳴き声や波の音を楽しみ、夜はキャンドルに火を灯してワインを.....。常々思っていたのですがいわゆるベランダ、バルコニーってこんな環境だったら是非欲しいですが、都心にある低層集合住宅でも必要ですか?ベランダに出ても見えるのは隣りの家の壁か窓、森や海の匂いの代わりにお隣の夕食の匂いという感じですが。

ベランダがないと洗濯物干せないじゃないか!、昨日出し忘れたゴミどこに置くんだよ!とか言われそうですが、ほとんどの場合まさにこんな用途ぐらにしか使われていないのではないでしょうか?

洗濯物は他に干す場所があれば、ゴミや不要物はしっかリとしたダストボックスを用意して定期的に処分すれば済む話で、それよりもベランダ用に確保したスペースを室内空間側に取り入れて部屋を広くした方が全然良いと思うのです。いかがでしょうか?

また、個人的には部屋は広い大きな箱であって欲しいと思っています。なんでこんなところに壁があるんだよ、とかここにドアさえなければ...とかそんな経験ないですか。広いままで使いたければそのままで、仕切って分けたければパーティションを置くなり、システム家具を組むなり必要に応じて住み手が決めることができればいいと思うのです。建てる側の都合や従来の慣習というだけで小さく区切られてしまうのは嫌だなぁ。




お尻が濡れる便座、湿ったトイレットペーパー

toilet2.gif別に気にならないよ、という人もいるとは思うのですがバス・トイレ一体型のユニットバスはやはり嫌いです。

だって風呂に入った後にトイレに行くとパンツの裾は濡れるし、便座を拭いてからでないとお尻は濡れるしで、使おうと思ったトイレットペーパーはグニャグニャだし...

更にこのタイプのユニットバスの場合には洗面台も内部に一体化しているので、朝シャワーを浴びてから歯磨いて、髭剃って外出の準備をとかいう状況(女性の場合は更に化粧という儀式があるでしょうが)でも厄介な事態となってしまいます。風呂、トイレ・洗面台は分離しましょう!。




電化製品に自由を!

plug.gif部屋の中を見渡してみます。テレビ、HDDレコーダ、オーディオコンポ、パソコン&モニター、プリンタ、電話・ファックス、ゲーム機、携帯電話充電器.....果たして幾つの電化製品があるでしょうか?部屋を借りる際にあまり気にしないけど、いざ住んでみるとコンセントの数が足りないとかコンセントの場所が遠いとかで、結局電源タップや延長コードがぐちゃぐちゃウネウネと増殖していくという経験ありませんか?

私が住んでいた部屋は正にこんな感じでした。この部屋は建物自体が古いこともあったのですが、コンセントがとても少ないのです。もろもろの電化製品を2 重、3重に電源タップを繋げてやっとなんとか.....と思ったのですが、電気洗浄式シェーバーと電動歯ブラシのコンセントがありません。

通常は洗面所に置くべきものなのですがトイレ・バス一体型で内部に電源が無い為、行き場を失ったシェーバーと電動歯ブラシは、というとなんと玄関棚の脇に付いていたコンセントを利用して玄関に鎮座することになったのでした、メデタシメデタシ.....じゃぁない!!

なんとか全ての機材を繋いでみたものの.....落ちるんですよブレーカーが!電子レンジとオイルヒーターの組み合わせはOUT、テレビ、パソコン、ドライヤーもOUT等々、生活する上での約束ごとが必要に迫られて出来てしまいました。

”風呂上りに寒いからといってエアコンとオイルヒーターをつけながら髪を乾かすべからず!”とか、”テレビとパソコンを使う時にはおかずは温め直すべからず!”とかです(笑)。一度この掟を嫁さんが破ったばかりに電気で自動制御しているお風呂のお湯が使えなくなり真冬の寒いなか冷水を全身に浴びて死にそうになりました(涙)

ということでコンセントの数・位置、電源容量は是非考えたいです。




寂しい明かり

light.gif先日夜の9:00時過ぎに、渋谷駅から代官山、中目黒の住宅街を経由して歩いて自宅まで帰ってきました。

なんでわざわざこのルートを歩いて帰ったかというと、いわゆる高級住宅街と呼ばれるこの辺りならば外部の明かりにも気を遣った建物が多くて参考になるのではと思ったからです。

でも結果として分かったのはそもそも外部の照明器具を灯している家が思っていた以上に少ないということでした(これは家族が全員帰宅したので電気代節約の為に、という理由なのかもしれませんが)。この辺りは昼間に徒歩や車でよく通るのですが、日中通ると洒落たデザインの一軒家、集合住宅が並んでいる華やいだ道も夜に通ると暗い寂しい感じになっていました。

外部の明かりは単純に夜間の家への出入りに支障がないようにという目的の他に、その場所の夜間の表情を作り出す大事な道具だなぁと思いました。どんなにデザイン性にすぐれた建物も、綺麗なタイルや塗装も暗い夜にはその存在を消してしまいます。

ライトで照らして建物をギラギラに目立たせようという訳ではもちろんありません。小さな明かりが効果的な位置に1つあるだけでも建物は昼とは違う表情を見せてくれると思うのです。自宅に帰ってくる時薄暗い寂しい建物よりも、優しい明かりが灯された建物。そんな建物に住みたいです。




みんなの庭

green.gif都心にある集合住宅の場合、限られた土地にいかに賃貸面積を多く取れる建物をつくるかが第一になってしまいます。

収支を考えればより多くの住居部分を設けられるに越したことはないのですが、それを突き詰めていけば結局どこにでもあるよう同じ大きさの小さな部屋を沢山並べたいわゆるワンルームマンションに行き着いてしまいます。

でも、賃貸住宅であっても外部環境と区切られたその建物専用の庭があり、そこにある木や花を日常生活の一部にできたらいいなぁとずっと思っていました。たとえ僅かなスペースであってもそんな住む人みんなの庭が欲しいです。




部屋だけが全てなのかな?

roomdoor.gif部屋を借ります。当然のことながら家賃を払わなければいけません。家賃って何に対して払うのでしょう?もちろん借りた部屋そのものにではありますが、部屋以外の部分、例えばエントランスだったり、通路だったりと自分の部屋に至る迄の建物全体の造りが自分の好みで、その空間や場所が魅力的に感じられるのであればそこでの生活もより楽しいものになりますよね。

私が住んでいた賃貸住宅ではエントランス(と言っていいのか疑問ですが)から部屋に至る迄のあまり掃除されてい通路に同じドアが並んでいるだけの単調な造りで、自分のエリアは玄関ドアを開けた内側からのように感じていました。家賃は借りた部屋に払うのではなく、”その建物の””その部屋”に対して払うのだと思うのです。”自分の部屋”ではなく”自分の住んでいる建物”と思えるようなところに私なら住みたいです。